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体験談

花言葉アジサイ

寛容・一途な愛情

ダンス仲間との邂逅

最初の舞台は、ピラミッドが見える、白い円柱のある古代の神殿だった。ここで私は仲間たちと共に神に遣え、舞を舞っていた。その時に見えたのが今のダンスの仲間たちだった。 次に私はひとり、岸壁から海を眺めていた。こころには深い孤独を感じていた。愛する人たちと別れなければならない悲しみもあった。たぶん、数日後には、私のいのちが生贄として捧げられる運命だったけれど、その様な気持ちから信仰を最後まで貫けなかったのだろう。この信仰から切り離されてしまった痛みが一番つらいものだった。 時代が移り、足元には赤い絨毯。私は金の靴を履いている。私は仲間たちとお揃いの赤と金のシフォンの衣装を身につけて、絨毯の上でくつろいでいる。この時、私は幸せではなかった。その理由は、本来は神の為の舞なのに、生きるために、男性を喜ばせる為の見世物として踊らなければならなかったからだ。私が私で無くなるという狂いそうな感覚。生きているのに死んだも同然。そんな気持ちだった。それでも、私の傍にはこころを通わせる仲間がいてくれた。つらいとき、苦しい時、やさしさで包んでくれていたこころの友。その顔をみると、やはり、今親しくしている仲間たち!呼び名は今と同じダンサーズネームで、私はNeNeという愛称で呼ばれていた。思い出した瞬間、懐かしさに胸がいっぱいになり、涙がとめどなく溢れていた。それはあったかい涙だった。 それでも現実の厳しさに耐えられなくなった私は、その仲間たちを誘って、思い切って砂漠に飛び出した。クリスタルの煌めく砂漠で、私たちは本当に晴れやかな気持ちで、時が経つのを忘れて輪になって踊っていた。ガラベーヤの様な、民族衣装を身につけて。 こころで感じて踊るのって、なんて素晴らしいんだろう! ああ、この喜びをもっと伝えていきたい! これが、幾転生をかけて果たしたかった願いと再会した瞬間だった。 そして時は流れ、私の目の前には黄色い壁のとても美しい町並みが広がっていた。私はハーブの生い茂るパティオで、仲間たちと午後のティータイムを楽しんでいた。私たちは談笑しながら、その豊かな時間を過ごしていた。この時の仲間も、今のダンス友達!みんなとお茶するだけなのに、なぜかこんなにもこころときめくのが不思議だな!と思っていたけれど、その訳がようやくわかった気がする。私たちは、この平和で満ち足りた時間がたまらなく好きなのだ。 それから、導きに従って末来をちらっと見てみると、そこは立派なベルベットのカーテンのついた小劇場と、観客の温かな眼差し。前で踊っているのは私たちの生徒参たちだろうか。きらびやかな衣装を身につけている。私はガラベーヤの様な衣装を着て、舞台の袖から出番を待っている。もちろん、今の仲間と共に。こころは、とてもワクワクしていた。 最後に、光の中から見たことのない白髪&白髭のおじいさんが現れた。どうやらこの人が、私のはハイヤーセルフらしい。「何か聞きたいことがあれば質問してください。」と言われたので、「わたしの歩みはこれでいいんでしょうか?」と聞いてみた。すると・・・「あなたのこころが自然と感じることを、こころのままにおやりなさい。」と返事が返ってきた。なんとシンプルな答え! 目が覚めた私のこころは、すっかり風の凪いだ穏やかな海の様だった。そして決して壊れることのない仲間との絆という贈り物を心にしっかりと抱いていた。迷いや戸惑いから完全に解き放たれた私は、信じられないくらい軽やかな足取りでセラピールームを後にした。

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